2021年01月06日
東京室内歌劇場の解散に関する報道について
本日、「東京室内歌劇場の解散」に関する報道がありました。センセーショナルな見出しに驚いた方もいらっしゃるかもしれません。私どもからのご報告より前の報道となり、ご心配をおかけしたことお詫び申し上げます。
遅ればせながら、現況をご説明させていただきます。
2011年の文化庁助成金不正受給以降、我々はそれまでの「任意団体 東京室内歌劇場」の他に「一般社団法人 東京室内歌劇場」を設立し、助成金の返済をしつつ公演活動をするという形で10年間努力して参りました。2つの団体を設けることによって、返済と公演活動を両立してきたわけです。
しかしながら、昨年来のコロナの影響も大きく受け、このままの2つの団体を有しての運営は不可能となりました。「任意団体」を解散し、「一般社団法人」に一本化することにより、どうにか運営を維持できるのではないかという決断のもと、今回の手続きに踏み切っております。あくまで健全な運営を目指しての「任意団体の解散」であることをどうぞご理解ください。
任意団体は解散しても「一般社団法人 東京室内歌劇場」としては、公演やコンサートができるよう引き続き努力を重ねてまいりますが、いまだコロナの収束が見えない中、厳しい状況は続きます。それでも、東京室内歌劇場50年の老舗の味を失ってはならないという思いのみで、ここまで頑張ってきました。
ひとつひとつの企画が歴史の流れから生まれてきています。この歴史を絶やさないよう、今後も会員一同頑張って行きたいと思っておりますので、これからもお力添え頂けますようお願い申し上げます。
一般社団法人 東京室内歌劇場
代表理事:松井康司